amazon の仮想デスクトップでPCゲームを動かそうとした
自分は Mac Book (借り物) 使いなので、win向けのPCゲームをプレイすることが出来ませんでした。
デュアルブートや VirtualBox を使ってもよかったのですが、借り物のPCにゲームをインストールするのには気が引けました。
そこで出会ったのが amazon のクラウド上の仮想デスクトップで、AWS のサービスである「Amazon WorkSpaces」です。
今回はこの「Amazon WorkSpaces」でwin向けのPCゲームを動作させようとした記録を残します。
目次
- AWS とは
- Amazon WorkSpaces とは
AWS の学生サービスを受けて $150 を貰う- ルートアカウントの MFA を有効化
- WorkSpaces をセットアップ
- ブラウザからアクセス出来るようにする
- 仮想デスクトップを起動させ、ゲーム体験版をインストール
AWS とは
ベンチャー企業が大好きなナウくてイケてるサーバやインフラ系の web サービスです。
詳しくは下記のリンクを参照して下さい、理解出来たらアカウントを作りましょう。(クレジットカード必要)
AWS について
0から始めるAWS入門:概要
「AWS is 何」を3行でまとめてみるよ
Amazon WorkSpaces とは
環境構築を含め、下記のエントリが参考になると思います。
公式サイト
Amazon WorkSpacesを使った感想
Amazon WorkSpacesでWindows仮想デスクトップ環境を作成する (Windows 7 + Office 2013)
簡単に説明すると、amazon が用意してくれた windows を自由に使えるサービスです。
ただし、OS は windows server 2008 r2 datacenter です。(謎)
windows7 や windows10 のライセンスを持っていれば、そちらを使うことも可能なようですが。
AWSの学生サービスを受けて $150 を貰う
Amazon WorkSpaces は学生サービス対象外です。(追記2参照)
Amazon WorkSpaces はそれなりにお金がかかります、詳細は下記リンクを見て下さい。
料金表
ちょっと試してみるだけで高額なお金を請求されるのは嫌なので、学生の身分を利用してお金を貰おうと思います。
GitHub アカウントを登録して、.ac.jp
等の大学メールアドレスを登録するだけで amazon から $150 も貰えます。
詳しくは、下記のエントリを参考にすると良いでしょう。
AWS Educate を使ってみる
ルートアカウントの MFA を有効化
AWS を利用する上でのセキュリティ設定で、こいつを設定しないと WorkSpaces にはアクセス出来なかったです。
AWS のコンソールのホームに、「Identity and Access Management」という項目があるのでそこから設定しましょう。
WorkSpaces をセットアップ
資金調達も出来たので、いよいよ WorkSpaces をセットアップします。
AWS のコンソールホームに、「WorkSpaces」という項目があるのでそこからセットアップします。
下記のサイト通りにやれば恐らく上手く行くでしょう、自分は MFA の有効化を忘れてたので一日掛かりましたが。
ブラウザからアクセス出来るようにする
2016年11月18日 より、WorkSpaces にブラウザからアクセス出来るようになりました。
せっかくなのでその恩恵を受けましょう、下記のリンクにある設定をして下さい。
Amazon WorkSpacesがChrome,Firefoxのブラウザ利用に対応しました
仮想デスクトップを起動させ、ゲーム体験版をインストール
遂に windows が立ち上がったので、本来の目的であったwin向けのPCゲームのインストールを行います。
ここで体験版で検証を行う理由は、インストールディスクを WorkSpaces が認識することが出来ない為です。
インストールディスクを吸い出して WorkSpaces に転送すれば製品版もプレイ出来るのではないかと思いますが、
犯罪かもしれないのでちゃんと調べてた上で試してみようと思います。
今回インストールを試みたのは、下記2つのタイトルです。(適当に頭に思い浮かんだ奴です)
- サノバウィッチ
- 運命線上のφ
日本語アプリケーションを実行するには OS 設定を弄る必要があるみたいです。(追記参照)
早速ダウンロードしてみましたが解凍しても文字化けしてまうので、文字化けしない解凍ツールをダウンロードしました。
unar
というやつです。
文字化けはしなくなりましたが、サノバウィッチは実行しようと思っても「文法エラーです」という情報量0のエラーが吐かれてしまいます。
また、運命線上のφについてはクリックしてもインストーラが起動しませんでした。
OS が windows server とかいう意味不明な奴だからでしょうか、非常に残念です。
まとめ
グラボ積んでる構成にしたら動きました。(追記3参照)
Amazon WebSpaces でwin向けのPCゲームは動かせませんでした、試したゲームが少ないのでもしかしたら動くゲームもあるかもしれないですが、このまま試し続けるなら OS を win7 等にして再チャレンジしようかなと思います。
自分のように MFA 設定を忘れて WorkSpaces にアクセス出来ないと嘆いている人が救われればと思います。
追記 (2016/11/23)
海外の windows で日本語アプリケーションを実行するには OS の設定を変更する必要があるみたいです。
下記リンクを参考に、日本語アプリケーションを実行出来るようにしました。
日本製じゃない Windows 7 で日本語のアプリケーションを使いたい
これでやっとゲームが動かせる!!っと思ったのですが、下記のグラフィック関連と思われるエラーが出てしまい動作しませんでした。
DirectXの初期化に失敗ディスプレイアダプタの取得に失敗メモリアクセス違反
一応 DirectX を最新版にしてみたりしたのですが、やはり結果は変わらず...。
次はグラボのデバイスドライバを最新にしてみようと思います。
追記2 (2016/12/2)
「AWS の学生サービスを受けて $150 を貰う」についてですが、残念ながら Amazon WorkSpaces は対象外だったようです。
$150 の対象は、下記のサービスに限定されます。
AWS Config AWS Data Pipeline AWS Data Transfer AWS Elastic Beanstalk AWS IoT AWS Key Management Service AWS Lambda AWS OpsWorks AWS Storage Gateway AWS Support (Basic) Amazon AppStream Amazon CloudFront Amazon CloudSearch Amazon DynamoDB Amazon ElastiCache Amazon Elastic Compute Cloud Amazon Elastic File System Amazon Elastic MapReduce Amazon Elastic Transcoder Amazon Glacier Amazon Kinesis Amazon Machine Learning Amazon RDS Service Amazon Redshift Amazon Route 53 Amazon Simple EDI Amazon Simple Email Service Amazon Simple Notification Service Amazon Simple Queue Service Amazon Simple Storage Service Amazon SimpleDB Amazon Virtual Private Cloud
追記3 (2016/12/11)
Amazon Workspaces の Bundle の選択時に、グラフィックボートを積んだ「グラフィックス」を選択したところ、ゲームを動作させることが出来ました。
しかしこの Bundle は1時間で $1.75 (大体180円?)かかり、8時間動作させるだけで 1,500円 近く掛かってしまうのでPCゲームをやるのには向かないのではないかと思いました。
記事が修正だらけでかなり見にくくなってしまったので、近いうちに綺麗にまとめた記事を公開します。